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2023/10/12

返戻率が高い接骨院の共通点|改善した3つの実例と対策

毎月の返戻、どのくらいありますか?「また返ってきた…」そのため息、実はあなただけじゃありません。でも、返戻が多い院には共通した理由があるんです。今回は、実際に返戻率を大幅に改善した3つの事例とともに、その対策をお伝えします。

返戻率の問題を抱える接骨院

返戻率の業界平均と「危険水域」

まず、知っておいていただきたい数字があります。接骨院業界における返戻率の平均は5~8%程度。これを基準に考えると、自院の状況が見えてきます。

返戻率の目安

  • 優良: 3%以下 – 非常に良好な状態
  • 平均: 5~8% – 業界標準レベル
  • 注意: 10~12% – 改善が必要な状態
  • 危険: 15%以上 – 早急な対策が必須

返戻率が15%を超えると、単に入金が遅れるだけでなく、保険者からの監査対象になるリスクが高まります。実際、返戻率が高い院ほど、実地指導を受ける確率が上がるというデータもあるんです。

注意: 返戻率が高いと、保険者から「請求内容の精度が低い」と判断され、将来的に厳しいチェックの対象になる可能性があります。早めの改善が経営の安定につながります。

では、なぜ返戻が発生するのか。その理由を知ることが、改善の第一歩です。

あなたの院の返戻率、大丈夫ですか?

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返戻が多い院の5つの共通点

長年、多くの接骨院をサポートしてきて気づいたこと。返戻が多い院には、明確な共通点があります。

データで見る傾向

アイワ接骨師会に入会される前の院を分析したところ、返戻率が高い院には以下のような特徴が見られました。

共通点 該当率 主な問題
負傷原因の記載が不十分 78% 「転倒」「ぶつけた」だけでは不十分
近接部位の算定ミス 65% 同一部位として扱われる組み合わせを理解していない
医科併給のチェック漏れ 52% 整形外科との重複請求になっている
長期施術の理由書不備 48% 必要な時期に理由書を提出していない
請求期限の管理不足 35% 2年の時効を過ぎて請求できなくなる

この中でも特に多いのが、負傷原因の記載に関する返戻。「いつ、どこで、どのように」負傷したのかを具体的に記載しないと、保険者は判断できません。

よくある不十分な記載例

  • 「転倒した」→ 「12/15 自宅の階段で足を滑らせて転倒し、右手をついた」
  • 「痛くなった」→ 「12/10 重い荷物を持ち上げた際に腰部に痛みが出現」
  • 「ぶつけた」→ 「12/12 職場でドアに左肩をぶつけた」

こうした基本的なポイントを押さえるだけでも、返戻率は大きく改善します。

返戻が多い接骨院の共通点

改善事例① 返戻率15% → 3%

それでは、実際にどのように改善したのか。具体的な事例を見ていきましょう。

【事例1】東京都内・開業3年目のA接骨院

院長: 30代 / スタッフ: 柔整師2名 / 月間患者数: 約250名

改善前

15.2%

返戻率

月平均38件の返戻

改善後(6ヶ月)

3.1%

返戻率

月平均8件の返戻

何を変えたのか

A院長は、開業当初から自分でレセプト請求を行っていました。レセコンの操作には慣れていたものの、返戻が毎月30件以上発生。再請求の作業に追われ、夜遅くまで事務作業をする日々が続いていたそうです。

「患者さんの施術に集中したいのに、事務作業で時間が取られる。これじゃ何のために開業したのか分からない…」そんな悩みを抱えていたA院長が、アイワ接骨師会に相談されたのが転機でした。

改善のポイント

  1. 事前審査の徹底
    30年以上の経験を持つ審査担当者が、提出前にレセプトを細かくチェック。負傷原因の記載不足や近接部位の算定ミスを事前に発見し、修正してから提出するようになりました。
  2. 返戻理由の分析とフィードバック
    返戻が発生した場合も、その理由を詳しく分析。A院長にフィードバックすることで、同じミスを繰り返さない仕組みを作りました。
  3. 長期施術の管理サポート
    長期施術になりそうな患者さんのリストを管理し、理由書の提出時期を事前にお知らせ。提出漏れによる返戻がゼロになりました。

結果として、6ヶ月後には返戻率が3.1%まで改善。「事務作業の時間が劇的に減り、患者さんとじっくり向き合えるようになった」とA院長。今では分院展開も視野に入れているそうです。

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改善事例② 査定で月20万円の減収

【事例2】神奈川県・開業5年目のB接骨院

院長: 40代 / スタッフ: 柔整師3名、受付1名 / 月間患者数: 約400名

改善前

20万円

月間査定額

返戻率12.8%

改善後(3ヶ月)

3万円

月間査定額

返戻率4.2%

どう立て直したか

B院の問題は深刻でした。返戻だけでなく、査定(減額)による減収が月20万円にも達していたんです。年間で計算すると240万円の損失。これは小規模な接骨院にとって、存続に関わる大きな問題です。

特に問題だったのが医科併給。患者さんが整形外科にも通っている場合、同じ部位は請求できないというルールがあります。でも、B院ではこのチェックが甘く、結果として多くの請求が査定されていました。

医科併給とは: 整形外科(医科)と接骨院の両方で同じ部位の治療を受けている場合、原則として医科が優先されます。接骨院は請求できないため、患者さんに必ず確認が必要です。

立て直しのステップ

  1. 患者情報の徹底確認
    初診時と月初めに、「他の医療機関に通っていますか?」という確認を義務化。カルテにも明記するルールを作りました。
  2. レセプト点検システムの導入
    アイワ接骨師会の審査システムでは、医科併給の可能性がある患者さんを自動でピックアップ。確認が取れるまで請求を保留する仕組みになっています。
  3. スタッフ教育の強化
    アイワ接骨師会のセミナーに参加し、医科併給をはじめとした請求ルールを学び直し。スタッフ全員が正しい知識を共有するようになりました。

3ヶ月後、査定額は月3万円まで減少。年間で200万円以上の収入改善につながりました。「これだけの金額があれば、新しい機器も導入できるし、スタッフの待遇改善もできる。経営の選択肢が広がった」とB院長は語ります。

改善事例③ 開業3年目で行き詰まり

【事例3】埼玉県・開業3年目のC接骨院

院長: 30代 / スタッフ: 柔整師1名 / 月間患者数: 約180名

改善前

18.5%

返戻率

資金繰りが厳しく廃業も検討

改善後(4ヶ月)

4.8%

返戻率

経営が安定し新規患者も増加

サポート導入の効果

C院長のケースは、まさに「ギリギリ」の状態でした。開業3年目で返戻率18.5%。入金が遅れに遅れ、スタッフの給与支払いにも苦労する日々。「もう廃業するしかないのか…」そんな思いで相談に来られたそうです。

C院の最大の問題は、請求業務の知識不足でした。開業前の勤務先では請求業務に関わったことがなく、独学で始めたレセプト請求。基本的なルールすら理解できていない状態だったんです。

サポート内容と効果

  1. 基礎からの請求指導
    アイワ接骨師会の担当者が、負傷原因の書き方から近接部位の考え方まで、一つひとつ丁寧に指導。月1回のオンラインミーティングで、疑問点をすぐに解消できる体制を整えました。
  2. 早期入金プランの活用
    資金繰りが厳しかったため、15日後払いプランを利用。通常2~3ヶ月かかる入金を大幅に早めることで、資金繰りを改善しました。
  3. 経営セミナーへの参加
    請求業務だけでなく、接骨院経営全般についてのセミナーに参加。集患方法やスタッフ管理なども学び、総合的な経営力を向上させました。

4ヶ月後、返戻率は4.8%まで改善。入金サイクルが安定したことで心理的な余裕も生まれ、患者さんへの対応も変わったそうです。「焦りがなくなって、患者さん一人ひとりとじっくり向き合えるようになった。そうしたら口コミも増えて、新規患者さんも来てくれるようになった」とC院長。

今では月間患者数も250名を超え、2院目の開業も視野に入れているとのこと。「あの時、相談して本当によかった。廃業していたら、今の幸せはなかった」そう語るC院長の笑顔が印象的でした。

返戻率改善の成功事例

自院の返戻率をチェックする方法

「うちの返戻率って、どのくらいなんだろう?」そう思った方、今すぐ確認してみましょう。計算方法は簡単です。

返戻率の計算式

返戻率(%) = (返戻件数 ÷ 請求件数) × 100

例: 月間請求件数が250件、返戻が20件の場合
→ 20 ÷ 250 × 100 = 8%

この数字を過去6ヶ月分計算してみてください。返戻率が安定して5%以下なら良好な状態。10%を超えているようなら、早めの対策が必要です。

返戻チェックリスト

  • 負傷原因を「いつ・どこで・どのように」具体的に記載しているか
  • 近接部位のルールを正しく理解しているか
  • 患者さんが他の医療機関に通っているか毎回確認しているか
  • 長期施術になる患者さんの理由書提出時期を管理しているか
  • 請求期限(2年)を過ぎそうな案件を把握しているか
  • 返戻理由を分析し、同じミスを繰り返さない仕組みがあるか

このチェックリストで3つ以上チェックが入らなかった方は、返戻リスクが高い状態です。専門家のサポートを受けることを強くおすすめします。

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アイワ接骨師会では、現在の返戻状況を無料で診断するサービスを提供しています。
過去3ヶ月分のレセプトデータをお送りいただくだけで、
30年以上の経験を持つ専門家が詳しく分析します。

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お電話でのお問い合わせ: 0120-10-7041(アイワ ナオヨイ)

まとめ

返戻率が高い接骨院には、明確な共通点があります。でも、適切な対策を取れば、必ず改善できるんです。

この記事のポイント

  • 返戻率の目安: 5~8%が平均、15%以上は危険水域
  • 主な返戻理由: 負傷原因の記載不足、近接部位のミス、医科併給の見落とし
  • 改善のカギ: 事前審査、返戻理由の分析、専門家のサポート
  • 効果: 返戻率3%台への改善、年間200万円以上の収入改善も可能

今回ご紹介した3つの事例は、どれも「もうダメかもしれない…」という状態から立て直した実例です。大切なのは、問題を認識し、適切なサポートを受けること。

返戻に悩む時間があったら、その時間を患者さんの施術に使いたいですよね。専門家のサポートを受けることで、あなたも本来の仕事に集中できる環境を手に入れることができます。

アイワ接骨師会のサポート

  • 30年以上の経験を持つ有資格者による事前審査
  • 返戻理由の詳しい分析とフィードバック
  • 15日後払いから入金後払いまで、5つの入金プラン
  • 定期的なセミナーで最新の請求ルールを学べる
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