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2023/12/10

整骨院内装で失敗しない!開業成功率を3倍上げる空間デザインの秘訣

注意:本コラムでは「整骨院」と「接骨院」の言葉を使用していますが、これらは同じ意味を持つ言葉として扱われます。どちらの言葉も同じ施術や治療を指すものとしてご理解ください。

また、情報については一部変更されている場合もありますので、必ず該当する関係各所にご確認ください。


整骨院を開業する際、多くの先生方が最も悩まれるのが内装設計です。「治療技術があれば患者さんは来てくれるはず」と考えがちですが、実は整骨院の内装は開業成功の生命線なのです。
30年間で2万人以上の患者様を診てきた経験から断言できますが、内装の良し悪しで院の将来が決まります。同じ治療技術でも、内装次第で患者さんの満足度や再来院率が大きく変わるのです。
今回は、整骨院の内装で本当に重要なポイントをお伝えします。開業を検討されている先生方にとって、きっと役立つ情報になるでしょう。

 

なぜ9割の整骨院が内装で失敗するのか?

 

廃業率30%時代の現実

整骨院業界は今、厳しい現実に直面しています。開業後3年以内の廃業率は約30%に達し、その多くが「患者さんが来ない」という理由で廃業に追い込まれています。
なぜこのような事態が起きるのでしょうか。実は、多くの整骨院が内装を軽視してしまうことが原因の一つです。治療技術は優秀でも、患者さんに「この院で治療を受けたい」と思ってもらえなければ、開業は成功しません。
患者さんは治療を受ける前から、院の雰囲気や清潔感で治療への期待値を決めています。内装が与える第一印象は、その後の治療効果の感じ方にも大きく影響するのです。

 

「安ければいい」の落とし穴

開業資金を抑えたい気持ちは理解できます。しかし、「とりあえず安く済ませよう」という考えが、後々大きな損失を招きます。
安価な内装で開業した院の多くは、開業から半年以内に「患者さんが定着しない」「口コミが良くない」といった問題に直面します。結果的に、改装費用がかさんでしまい、当初の予算を大幅に超えてしまうケースも少なくありません。
整骨院の内装は投資です。適切な投資をすることで、長期的に安定した経営を実現できるのです。

 

患者目線を見落とす致命的ミス

多くの先生方が陥りがちなのが、「治療する側の視点」だけで内装を考えてしまうことです。治療室の使い勝手や設備の配置ばかりに気を取られ、患者さんの心理的な安心感を忘れてしまうのです。
患者さんは痛みや不安を抱えて来院されます。その不安を取り除き、「ここなら安心して治療を受けられる」と感じてもらうことが、内装の最も重要な役割なのです。

 

内装が売上に直結する驚きのデータ

 

初回来院率が3倍変わる第一印象の法則

100店舗以上の直営店を運営するケイズグループのデータによると、内装を最適化した院では初回来院率が平均2.8倍向上しました。
特に重要なのは、入口から受付までの「最初の5メートル」です。この区間で患者さんの印象が決まり、その後の治療に対する期待値が大きく左右されます。明るく清潔感のある空間作りと、親しみやすい受付カウンターの配置が成功の鍵となります。
※参考:https://recenavi.com/companies/companies-267/

 

患者単価が月15万円アップした実例

内装レイアウトの改善により、月間売上が平均15万円向上した事例があります。これは単純な値上げではなく、患者さんの満足度向上に基づく自然な単価アップです。
施術室を半個室にすることで特別感を演出し、待合室での待ち時間を価値ある時間に変える空間設計が効果を発揮しました。物販コーナーの適切な配置により、自然な追加売上も生まれています。

 

リピート率23%向上の色彩心理学

色彩が患者さんの心理に与える影響は想像以上に大きいものです。直営店でのABテストでは、色彩を最適化した院でリピート率が23%向上しました。
症状別に効果的な色彩選択を行うことで、患者さんの潜在意識に働きかけ、治療への期待値を高めることができます。腰痛には緑系、肩こりには青系といった具体的な色彩戦略が効果的です。

 

成功する整骨院内装の5つの黄金ルール

 

ルール1:入口から受付までの「5メートル戦略」

患者さんが院に入って最初の5メートルで感じる印象が、その後の治療満足度を大きく左右します。この区間では、清潔感と安心感を最優先に考えましょう。
明るい照明、整然とした空間、そして何より清潔さが重要です。受付カウンターの高さは85cmに設定し、親しみやすさと専門性を両立させることがポイントです。

 

ルール2:治療効果を高める色彩設計

整骨院の内装では、色彩選択が治療効果に直結します。施術室の壁色は治療への集中を促すライトグリーンを採用し、受付周りは親しみやすさを演出する暖色系でまとめるのが効果的です。
また、年齢層に合わせた色彩バランスの調整も重要です。高齢の患者さんが多い地域では、落ち着いた色調を中心に、若い患者さんが多い地域では明るめの色調を取り入れましょう。

 

ルール3:患者動線を最適化する空間レイアウト

効率的な患者動線の設計は、患者さんの満足度向上と院の業務効率化の両方を実現します。受付、待合、施術室を一直線に配置し、迷いのない動線を実現することが基本です。
各エリア間には視線を遮る工夫を施し、患者さんのプライバシーを確保しながら、スタッフが全体を見渡せる設計にすることが重要です。

 

ルール4:清潔感と専門性を両立する素材選び

整骨院の内装材選びでは、清潔感の維持と専門性の演出を両立させる必要があります。天然木材を効果的に使用することで、触れることで安心感を提供し、同時に温かみのある空間を演出できます。
床材は抗菌性と滑りにくさを重視し、壁材は汚れが付きにくく清拭しやすいものを選択しましょう。素材の質感にこだわることで、高級感も演出できます。

 

ルール5:居心地の良さを演出する照明設計

照明は整骨院の内装において、最も重要な要素の一つです。LED照明と自然光のバランスで、明るすぎず暗すぎない「安心できる明るさ」を実現しましょう。
施術室には間接照明を取り入れ、リラックス効果で治療満足度を向上させることが効果的です。待合室では読書灯を設置し、待ち時間を有効活用できる環境を整えることも大切です。

 

開業資金を無駄にしないための注意点

 

内装業者選びの失敗パターン

整骨院の内装で失敗する最大の原因は、業者選びのミスです。一般的な店舗内装業者では、整骨院特有の法的要件や患者さんの心理を理解していないことが多いのです。
整骨院専門の内装業者や、医療系施設の実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。価格だけでなく、過去の施工事例や法的対応の経験を確認しましょう。

 

予算配分の正解と間違い

整骨院の内装予算は、一般的に開業資金の30-40%程度が適切とされています。しかし、単純に安く抑えるのではなく、効果的な配分が重要です。
受付周りと待合室に予算の50%、施術室に30%、その他設備に20%という配分が理想的です。患者さんが最初に目にする部分に重点投資することで、効果的な印象向上を図れます。

 

法的規制と保健所対応のポイント

整骨院の内装では、保健所の開設許可要件を満たす必要があります。施術室の面積要件、手洗い設備の配置、待合室と施術室の適切な分離など、法的要件を事前に確認することが不可欠です。
内装業者任せにせず、開業支援の専門家に相談することで、後々のトラブルを防げます。

 

実際の成功事例から学ぶ内装戦略

 

月間売上向上を実現した院の内装事例

アイワ接骨師会の開業支援を受けた院では、内装の工夫により開業初年度から安定した売上を実現している事例が多数あります(https://www.aiwairyo.com/voice/aiwa-voice01)。
特に効果的だったのは、施術室を個室感のある半個室にし、カウンセリングスペースを設置したことです。患者さんとの信頼関係構築が促進され、自然な単価アップにつながりました。

 

地域密着型院の差別化内装戦略

地域の特性を活かした内装設計により、競合院との差別化に成功した事例もあります。高齢者が多い地域では、バリアフリー設計と落ち着いた色調で安心感を演出し、ファミリー層が多い地域では、明るく親しみやすい雰囲気作りが効果的でした。

 

失敗から学んだ改装成功事例

開業当初の内装で失敗した院が、改装により業績を回復させた事例もあります。患者さんからの声を真摯に受け止め、動線の見直しと色彩の変更を行った結果、患者満足度が大幅に向上しました。
このような事例から学べることは、内装は「完成」ではなく「成長」していくものだということです。

 

内装で成功したいなら、開業支援のプロに相談を

 

アイワ接骨師会の開業支援実績

アイワ接骨師会は、開業支援実績1,000件以上という豊富な経験を持っています。100店舗以上の直営店を運営するケイズグループが母体となっており、実践的な経営ノウハウを提供できることが最大の強みです。
30年以上の経験を持つ柔整免許保持者が、内装設計から開業後の運営まで、一貫したサポートを行っています。机上の空論ではなく、実績ある現場からのリアルな学びを提供しています。
※参考:https://www.aiwairyo.com/service/opening-support

 

無料オンライン相談で解決できること

整骨院の内装に関する疑問や不安は、アイワ接骨師会の無料オンライン相談で解決できます。内装設計のポイントから業者選び、予算配分まで、経験豊富な専門家が丁寧にアドバイスします。
開業を検討されている段階から相談可能で、具体的な物件が決まっていなくても、立地条件に応じた内装戦略についてアドバイスを受けることができます。

 

よくある質問

 

内装費用はどのくらいかかる?

整骨院の内装費用は、規模や仕様により大きく異なりますが、一般的に500万円から1,000万円程度が目安となります。坪単価では20万円から40万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
ただし、費用を抑えることだけを考えず、投資対効果を重視した予算設定が重要です。適切な内装投資により、長期的な収益向上を実現できます。

 

居抜き物件と新築、どちらがいい?

居抜き物件は初期投資を抑えられる反面、前のテナントの雰囲気が残ってしまう場合があります。新築は理想的な内装を実現できますが、費用が高くなる傾向があります。
重要なのは、どちらを選んでも整骨院としての機能性と患者さんの安心感を最優先に考えることです。物件選びから内装設計まで、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。


整骨院の内装は、単なる見た目の問題ではありません。患者さんの心に安心感を与え、治療効果を高め、院の経営を安定させる重要な要素です。

開業を成功させるためには、内装設計の段階から専門家のサポートを受けることが大切です。アイワ接骨師会では、豊富な実績と経験に基づく開業支援を行っています。まずは無料のオンライン相談から始めてみませんか。

あなたの夢の実現に向けて、私たちが全力でサポートいたします。お気軽にご相談ください

※記事の内容は、編集・執筆当時のものですので、現在の情報と異なる場合があります。